東京恋愛散歩

東京の街は恋と笑いにあふれてる

隅田川と屋形船

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「この間、告白されたんだって、聞いたわよ。」
「もうやだ、会社いられない。」
「けいこが辞めることないじゃん。」
「そうよ、セクハラよセクハラ。」
「私、なんで部の忘年会の屋形船の中で、大声で告白されなきゃいけないのよ、恥ずかしくて川に飛び込もうかと思ったわよ。」
「バカじゃないの、あいつさ、結構評判になってるわよ。でも、けいこのことじゃなくてあいつが馬鹿だって。」
「部長、結構、まじで怒ってたって。」
「課長が怒ってくれたから、助かったけど。私、泣きそうだった。」
「だから、あいつ、もてないんだって判らないのよね。」
「あ、けいこ、ほんとは課長のこと、大好きだしね。泣きながら、抱きついたりしたんじゃないの。」
「そうだったんだ~、じゃ、さ、お礼にお食事にご招待したいんでとか言ってみれば、ね、課長、独身に戻ったんでしょ、去年。」
「そうだよ、けいこ、ここは、これ利用してさ。」
「え、そう、そうかな。おかしくない、私がお礼に食事に招待なんて。」
「ないない、大丈夫だって、いいきっかけできたし、良かったねえ。」

カフェ・ムルソー
  浅草からほんの少し歩くだけで、眺めのよいカフェに着く。浅草寺の賑やかさの中を歩き疲れたら、ぼんやり隅田川を眺めながら、珈琲を飲もう。