東京恋愛散歩

東京の街は恋と笑いにあふれてる

谷中の豆大福

 

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「あ、ここ! 両津さんが豆大福買いに来たとこだ。」
「誰よ、両津さんって。また、元彼女の思い出~?いい加減に気を使ってよねえ」
「何言ってんだよ、両津勘吉だよ、こち亀の。うおーほんとにあるんだ。」
「なに感動してんのよ。でも、ほら、ここって豆大福で有名な店なんでしょ。買って行こうよ。」
「おうっ。花を見て腹がいっぱいになるかよ!」
「なに両さんになってんのよ。ばか。」

「梅を見ながら、大福と練り切り、いいわねえ。落ち着くわ。」
「だな~。これでお茶がペットボトルじゃなきゃなあ。」
「ほんと、それ。でもねえ、いいわねえ、古くからのお店で仲の良さそうな旦那さんと女将さん。うらやましいなあ。」
「あのミッキーは不思議だけどな。」
「一緒に暮らしても、あの女将さんみたいにニコニコしていられるかなあ。わたし。」

「ま、まかしとっけって。」

「あ、言ったわね。プロポーズと受け取らせていただいていいのかな。」
「なんか、大福食いながらで、変だけど。」
「口の周り、白いし・・・」
「なに、なんで泣いてるの。入試 就職 結婚 みんなギャンブルみたいなもんだろ!」
「だから、両さんはいいってば!」

 ※谷中岡埜栄泉

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田端のおでん種屋

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彼の部屋から鍋を持ち出して、おでんを買いに商店街に。
下町育ちの私は、子供の頃、おかあさんと一緒に買いに行った記憶があるけど、関西育ちの彼はびっくり

「鍋持って、なにしてんの?」

いいから、いいからとエレベーターに乗って、やっぱり途中の階で乗ってきた人にじろじろ見られて。

でも、なんかワクワク。おかあさんと一緒とはやっぱり違う。

これって東京でも下町だけなのかな
おでん種を売っているお店で、おでんを作っていて、鍋を持って買いに行って、種と出汁を鍋に入れて家に持って帰る。

「うほお なるほど~なんかテレビで見たことあるけど、初体験だよ~」

彼は多少、興奮気味

食べられる分だけ買ってね

「そうそう、うちは毎日作ってますからね。足りなかったら、入って買いに来ればいいのよ。」

店のおばさんに笑われる。

「なんかさあ、いいねえ。学生やないけど、ほらなんかフォークとかの世界。知らんけど。でもなんか、楽しいなあ、あとで銭湯に行こうか。」

東京好きになって、東京で一緒に暮らすって言ってくれたらいいのになあ。
今日のおでん作戦はひとまず成功?

 

おでん種 「佃忠かまぼこ店」 | 田端銀座商店街<東京都・北区>

 

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雨のたまプラーザ

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 取引先との打ち合わせで、たまプラーザの駅に降りた。
 東急田園都市線には、よく乗るが、たまプラーザに降り立ったのは、十年ぶりくらいだろうか。

 取引先の担当者の女性は、30代半ばだろうか、頭の回転が速く、打ち合わせは問題なく、あっと言う間に終わった。きりっとした顔立ちに、時折、えくぼが浮かぶ素敵な女性だった。

 駅に直結したビルのカフェでの打ち合わせが終わった。挨拶をして、店から出てくると駅前は冷たい雨だった。
 ドラマの舞台になるような整った郊外の駅前の風景が広がっていた。子供を連れている母親が多い。幸せな生活がそこにある。

 そういえば、十年前にたまプラーザに降り立ったのは、別れた妻との結婚前に新居を探しに来たのだった。十年前とこの駅の景色もすっかり変わった。そんなことも、こうした思い出さないと出てこないくらいの昔のことになったのだ。

 しかし、そうか、さっきの彼女。あのえくぼは、別れた妻に似ていたのだ。どこかでまだ引きずっているのだろうか。馬鹿なことを、俺らしくないなと、コートの襟を閉めて、改札に向かった。

 

 ★たまプラーザテラス 公式サイト

 

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浅草寺で着物

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「こっちが浅草寺(せんそうじ)、お寺なんだよ。でね、向こうが淺草神社(あさくさじんじゃ。)」
「へえ、そうなんだ。お寺と神社があるのねえ。」
「最近、浅草も和服が多くなったね。」
「私も着てみようかなあ。」
「レンタルできるらしいぜ。」
「なに言ってるの、ちゃんと家から着てこれるわ。ほら、これだものねえ。」
「えっ、そういや、初もうでには着物着てこなかったね。」
「それはあなたが悪いのよ。」
「えっ、なに?」
「だって、全然、うれしそうじゃないし、ほめもしてくれないし。付き合って三年も経つとこうなんですかねえ。」
「いや、そんなことないよ、着物姿、けっこう、気に入っているけど。」
「そういうのは言ってくれないと、判らないの。いろいろとねえ・・」
「いろいろって、えっ・・」
「さあぁ、考えてみてね。気が付いたら、いなくちゃっているかもよぉ。」
「いや、最近は、あれだね、ほら、レンタルで来ている外国人の女の子も、かわいくなってきたよねえ。」
「何言ってんの。じゃあ、乗り換えたら、どう?」
「いや、ごめん、お昼何にする。すき焼きかなあ~天婦羅かなあ~
「そうねえ、教会かなあ、神社もいいわよねえ、どうしようかなあ。ドレスも憧れるけど、着物もいいわよねえ~」
「えっ、あ・・・ちょっと待って~」

浅草寺

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パールセンター商店街のパスタ

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「なんかさ、へへ。ちょっとうれしいなあ。」
「なに、そんなに食べたかったの、ここのパスタ。」
「いや、そうじゃなくてさ。付き合った頃だったら、連れてこれなかったなあって。いま、なんか彼女になってくれたんだなあって、ちょっと。」
「へんなのぉ。まあ、そうねえ、女子的にはちょっと抵抗あるかな。だってさ、難しいもん。こういうの上手に食べるの。」
「ほんと、そう。男子もさ。でもね、今はこうやって、美味しいなあと思うものを、一緒に来れて良かったなあって。」

ミート屋

八王子の都まんじゅう

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「ほう、珍しい物があるなあ」
思わず声を出してしまった。
「部長、知ってるんですか。」
「ああ、八王子の都まん、だろ。」
「いがいですねえ、甘いモノ食べるんですか。加藤君が、今日、八王子に行ってきたんで、買ってきてくれたんです。どうです、一つ。」

 営業帰りに八王子から持って帰ってきたものだから、冷たくなってしまっているが、一つ、もらうことにした。

 もう三十年も前になる。当時の彼女が八王子で、よく八王子に通ったものだった。学生時代で金もなく、この都饅頭を二人で買って食べたもんだった。
 八王子の街も、すっかり変わり、彼女とどこで食事をしたのかとか、喫茶店に行ったのだか、うすぼんやりした思い出になっているのに、なぜか「八王子」というと、この都饅頭を思い出す。おかしなもんだ。

「部長、加藤君、最近、よくお土産買ってくるでしょ。なぜだか知ってます。ここだけの話ですけどね、彼、受付の子に気が合って、気を引こうとして、営業に出るたびになにか買ってきてるんですよ。でも、ほら、受付だけに買ってくるというわけにいかないいで・・・」
「なるほど、それで私たちがご相伴にあずかっているという訳だ。」
「立ち回り先で、どこのおやつが美味しくて若い子に人気だよって吹き込めば、それが食べられる訳だな。」
「部長、それいいです。今度、みんなでやってみますよ。」

 白餡があっさりした甘さで、冷めてはいるがホクホクしている。ブラックの熱いコーヒーにちょうどいい。

「しかし、あの受付の美人さんが、こんな饅頭くらいで加藤になびくかな。いろいろ都内の有名菓子店を紹介してやらないとな。さて、もう一個、もらうかな。」

つるや製菓

万世橋のお説教

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ここ、俺たちが子供の頃は、交通博物館だったよなあ。親に連れてきてもらったよ。
なに、どうしたんだよ。元気ないなあ。
また、振られたのかよ。
えっ、今回もまた告白する前に振られたって。
クリスマスのディズニー・シーは行ってくれたんだろう?
やられたなあ・・・・前も、同じようにやられなかったっけ、ほら、商社の女の子に。
あれは、ランドの方か 同じじゃないか。
しっかりしろよ。
おまえの出身、山形だろ、ほら、ふるさとの料理食べて、元気つけて
ええっ、おっさん二人じゃおしゃれすぎるって? うるさいなあ 全く。
そういうこと言ってるから、おまえは・・・

フクモリ マーチエキュート神田万世橋店

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